出会い系には彼氏持ちの女が潜んでいることがあり、皆が皆、彼氏なしの単身というわけではない。言ってみれば出会い系の人妻のようなものだ。要は浮気しに来ているのだ。
だが彼氏持ち独身女の浮気と、旦那持ち人妻の浮気とは質においてぜんぜん違うのは君が感じているとおりだ。前者が婚姻関係という法的なしばりがないために世間的に咎められることはないのに比べ、後者は発覚すれば叩かれる。慰謝料や損害賠償も発生する。だからこそ、その危険を犯して浮気する人妻に強い魅力を感じる。
彼氏持ち独身女の浮気は生意気な火遊びにしか見えず、半端な女にしか見えない。特に彼氏持ちであることを自慢げに語る女にはムカつきしか覚えない。
そのタイプの女がPCMAXにいた。
「最初にことわっとくけど、わたし彼氏持ちだからね」
「彼氏持ちがなんで出会い系にいるんだ」
「別にいいじゃん」
「別にいいけど」
「私を彼女にしたかった?」
「別に……アレができればそれでいい」
「現金ね」
彼氏持ちであることを鼻にかけて出会い系の男のちんぽだけを食い逃げする典型的な女だった。細身で色白ですっきりした目鼻立ちをしているが、腹黒さが手に取るようにわかる。セックスで徹底的にいじめてヤろうか。テクニックを駆使して彼氏とのセックスよりもエグい快感を与えてやろうか。
人妻と同様に、彼氏持ちの女の目的は浮気セックスであり、会えたら高い確率でセックスすることができる。彼女とはほぼ即会い即セックスの関係になった。性格は合わないものの、セックスをしたいという同じ欲望を持っていた。
色々テクニックを駆使し、体位も変え、あらゆるプレイを試みたが、女は淡泊だった。
「男ってみんなそうするのよね……私の彼氏も同じことするわよ」
これにはムカついた。
「じゃあぶっかけされたことあるか」
「ぶっかけ?」
「精子を顔面にかけられたことあるか」
「ないよそんなの……気持ち悪い」
「そうか」
俺は顔射を決心し、そのままセックスを続行。いよいよ出そうになったとき、一気にコンドームを剥がして生でピストンし、射精寸前で抜いて顔面にむかって発射した。
「ちょって……やだ、いやああん……なんてことすんの」
手を伸ばすがそこにあるのは精子。簡単にさわる気になれないのか、目を閉じたまま「ティッシュ、ティッシュ」と手を伸ばす。
「自分で探して取れよ」
彼氏持ちの女に顔面ぶっかけ。
しかも初体験。
気分がすっきりしたぜ。