東京都江戸川区在住の20代女とハッピーメールで知り合った。
アルバイターの割にGUCCIのバッグを持っているしなかなか羽振りがいいなと思い、いきさつを聞いたら、以前までパパ活をやっていたとのことだった。
出会い系にいる金持ちそうなオヤジをゲットしてデートに付き合い、美味いご飯をごちそうになり、宝石やブランドものの服やバッグをプレゼントしてもらう。
「デートで何するの」
「表向きはノーマルなデートだけど、だいたいラブホでエッチするわね」
「抵抗なかったの」
「しかたないわ。オヤジの目的はしょせんそれだもん。覚悟はしてた」
「なんでやめたの」
「そのオヤジからね、むかつくことを言われて……『パパ活ってさ、要するに売春だよね』だって」
「結果論から言うと売春だろう。割り切りとあまり変わらない」
「そんなつもりないんですけど」
「それでやめたんだ」
「うん……まあね。でも出会い系は退会しなかった」
「なんで」
「エッチ好きだから」
エッチな微笑み。
パパ活が売春だと言われてむかついてパパ活やめたけど、エッチが好きだから出会い系はやめなかった。
何となく矛盾する論理のような気もするが、要するに売春もじさないエッチな女だということがわかった。
「俺ともエッチさせてくれる?」
「ごちそうとかしてくれないの? バッグとか買ってくれない?」
「出会い系にいる若い男はみんな貧乏だよ」
「そう、わかった。これで売春せずに済むわ」
彼女とはセフレの関係になって、週に二回くらいのペースで会ってセックスしている。
ひとつ思うことがある。
金品の授受こそしないが、彼女のやっていることはある種の売春ではないのか。
即会いして即エッチ。
男の欲望をそのまま受け入れるような、恋愛感情の伴わない体の関係は、売春の一種ではないか。
まあ、俺にはどうでもいいけど。
いい女とセックスして気持ちよく射精できればそれでいい。