先日生まれて初めてカーセックスした。
相手は出会い系サイトで知り合った女だ。年齢はよく聞いていないが、背格好、そして雰囲気からして20代後半ではないかと思われる。よく笑う明るい女だった。
サイト内で知り合ったときもことさらエッチなやりとりをする訳でもなく、普通の男女の出会いだった。特に「会いたい」という言葉も出ず、どうでもいいやりとりをしながら一週間ほどメールで会話し、俺が「ドライブ行きたい」と切り出したら「連れてって」と返してきた。出会い系は初めてだったが、出会い系ではこんな風に関係が始まるのだな、と納得。通常の男女の出会いとそう変わらない。
ドライブは千葉の房総の方へ向かった。特に行きたい場所はなく、彼女と二人で車に乗れたらそれでよく、首都高から湾岸に入ったらふと房総という言葉が二人の間で生まれたので、房総に行くことにしたのだ。出会い系のデートはこんな風に流れていくのだな、と納得した。
まさか彼女とその日カーセックスすることになろうとは思わなかった。
天気は良くてドライブ日よりだったが、コロナ禍の影響なのか車は少なかったように思う。
「房総って、海があるだけなのね」
「ごめんね……あまり下調べできていなくて」
「とりあえずご飯食べようか」
「蛤定食なんて美味しそうだね」
蛤を食べているとき、網の上で貝の口がパカッと開き、ぬめった薄いピンク色の実が飛び出したとき、俺はマンコを想像してしまった。すぐそばにいるこの女のマンコも、こんな風にぬめっているのだろうか、などと考えるうちにセックスしたくなり、それからは彼女との即エッチのことばかり考えるようになった。
そして人気のない海岸の路肩で車を停めてキスして胸に触ったら、それまで明るく笑っていた彼女は急に静かになった。
「ここでするの?」
「したい」
それからカーセックスを始めた。
スカートの下のパンティを取り、俺はジッパーを下ろしてチンコを出す。ブラウスの下からブラの中に手を入れて乳を揉む。ブラをはずす余裕もなく、乱暴な揉みかただった。だがそのアブノーマルなプレイが興奮を招いたのか、彼女は意外と感じてくれた。射精は外出し(ティッシュの中)だった。窓の向こうから射してくる光がまぶしかった。
「ごめんね急に」
「びっくりしたけど、スリル満点」
明るく笑った。
初めての出会い系で初めてのカーセックス。
出会い系ってこんなところなんだな、と納得した。