僕は先月、出会い系サイトで知り合った年上の女性に童貞を捧げた。
童貞喪失が目的であるから、うんと年上がいいと思い、10歳も年上の32歳の女性にコンタクトを取った。最初から童貞を捨てさせてくれなんて露骨なことは書けず「友達になってください」と書いた。10年も離れているのに友達関係になれるとは思えなかったが、他に書きようがないのでそう書いた。彼女からはわかりました、と返事が来た。
僕はまだ大学生だから暇だけど、彼女はOLさん。彼女の退社時間に合わせて居酒屋に行った。
最初のうちは堅苦しかったけど、酔いがまわるうちに打ち解けてきて、お互い饒舌になっていった。すると彼女がだんだんと誘惑目線になってきて、こんなこと言ったんだ。
「ああ肩が凝ってしかたないわ。どこか落ち着けるところで肩揉みしてくれない?」
「どこに行きますか」
と期待感に胸を膨らませる僕。
「どこがいいかしら。何か思いつかない?」
と自分で右肩をとんとんと叩きながら言う。
「ラブホとかどうですか」
「じゃあそこでいいわ」
冗談半分でそう言ったのに本当にラブホに行くことになるとは思わなかった。彼女は僕とセックスしてもいいと思っているのだろうか。それとも本当に肩を揉んでもらうために行くだけなのか。そのへんのところはわからない。僕は半信半疑で彼女とタクシーに乗り、運ちゃんに「ここから一番近いラブホテル」と言った。
さてホテルに入ったら、本当に肩を揉まされたよ。
「ああ、そこ。そこを強く圧して」
女性と二人でラブホにいる事実は相当な興奮材料になるはずだったが、妙に気持ちが萎えていて、高まってくるものがない。
年が離れているせいだろうか。肩を揉まされているせいだろうか。
すると彼女がこんなことを言った。
「他に揉みたいところある?」
「揉みたいところ?」
「どこでもいいのよ。希望があれば」
「じゃあ・・・・おっぱい」
「いいわよ。揉んでください」
そのとき頭にかっと血が上り、同時に下半身の海綿体にも血が集まった。
僕は乳を揉みだした。
「ウゥ・・・・ッ ちょっと待って・・・脱ぐわ」
裸になり、乳揉みを続けた。こんな誘惑の仕方もあるんだと思った。ホテルで肩を揉んでほしいというのも、ある意味セックスしてもらうための芝居だったにちがいない。
でもいい。このまま童貞させ捨ててしまえば目的は達成できる。
そして無事挿入。
あっという間に射精したものの、ちゃんと卒業できたよ。
「まさか本当に肩揉むとは思わなかったわ」
と彼女がくすくす笑う。
「最初から身体を求めてくると思ったのに。やっぱり童貞君ね」
「知ってたんですか?」
「私に童貞を捧げるために声かけたんでしょう? そのくらいのことお見通しよ」
童貞で女性をホテルに誘ったこともないだろうから、自分から誘惑してあげたらしい。
乳を揉ませたのも、このままでは本当に肩揉みだけで終わってしまうと思ったから。
優しいお姉さまだったよ。