生保レディというだけで会う前から興奮していた。生保レディにはどこか妖しい雰囲気があり、性的な匂いがする。枕営業というワードがある通り、その存在はセックスに直結している気がする。きちんとした身なりをした知的な風俗嬢と言ってもいい。
互いに仕事のストレスが溜まっていた。メール交換するうちにストレスの話になり、ストレス解消に話題が進み、ストレス解消で即会いしてみようという話になった。写メを送ってもらったが、大島優子ばりの美人で、名実ともに妖しい生保レディだった。
しかし会ってみるときちんとした淑女で、言葉遣いも上品。性的な匂いはあまり感じられず、きちんとした身なりをした知的な風俗嬢という言いかたはギャップがありすぎると思った。売上成績もよく、若いのに副支部長を任されているという。
だがその分ストレスがハンパない。
「ねえ、飲みに行かない?」
「いいね・・・飲もう飲もう」
ストレスか解消は酒に限る。彼女はけっこう酒が強く、日本酒をコップで飲む。酔うと砕けてきて、下品な話題も口にした。
気が付くと帰る手段がタクシーしかない時間になってしまった。
「ラブホでお泊まりするしかないな」
戯れにそう言うと、それでもいいよと意外な言葉が返った。
「本当?」
「明日仕事だから早めに起きるけど」
へらへら笑う。
女性のギャップを俺は見た。そのギャップにそそられた。
酔ったら乱れる女だったが、ベッドでも乱れた。俺は彼女が緩んでいる間に全て頂こうと、シャワーも浴びさせずにセックスに突入した。お湯で体を流したら、彼女の乱れた部分も一緒に流れてしまい、素面の上品な彼女か、あるいはまた別の顔をした彼女が出現するのではないかと不安になったのだ。
「シャワーなしなの?」
「とりあえず一回エッチしてからだ・・・夜は長いよ」
とりあえず一回戦を済ませたい。
息は日本酒臭いが、体はブルーベリーのように芳香が漂っている。居酒屋のトイレはウォッシュレットなしだったので陰部には少し尿の匂いがしたが、悪臭ではない。愛液も豊富で、締まりもよく、名器だった。乱れまくった彼女とは結局二回戦もシャワーなしでやって、午前一時過ぎに寝てしまった。
その翌朝のこと。
目が覚めると彼女はすでに清楚なスーツ姿になっていた。
「起きた? おはよう・・・ごめん、もう出かけるね」
髪にブラシを入れながら振り向く。
俺はまた女性のギャップを見た。
昨日の乱れはどこに行ったのか。あのエッチな女はどこに消えたのか。昨日の風俗嬢のような女と、目の前にいる清楚で上品な女が同一人物であると思うと、興奮してくる。その綺麗なパッケージの中にはスケベな女がいるのだ。
むりやり三回戦目を始めた。彼女は抵抗したが、自然に緩んできて、再びスーツを脱いで女になった。8時頃チェックアウトした。会社に遅れるかもしれないと彼女が言った。
女性のギャップを楽しませてくれた生保レディだったが、生保レディに限らずどの女にも似たような性向がありそうな気がする。女なら誰でも内面に淫乱が潜む。
だから男は女を追いかける。