年齢とともに体力が低下していくのは自然の摂理で、しかたないことだ。だが体力や精力は本人次第で維持できる。日頃からトレーニングをしたり精力剤を飲んだりして「男」を維持ししている人は多い。だから体力の衰えはそれほど気にすることはない。気力があればいつでも挽回できるからだ。
それよりももっと致命的なのは気力の衰えだ。男としての自信の欠如。これが最も怖い。気力がなくなると、肉体も日が沈むように衰えていき、二度と男の太陽が昇ることはない。
これに関する典型的な症状を書いてみようか。
「俺はおやじだからな…もう女とエッチする年齢じゃないよな…どうせモテないしな」
貴方がこの種のセリフを平気で口にする男だとしたら、貴方はすでに終わっている。
どれだけ体力があっても、精力に恵まれていても、この自己卑下がある限り貴方は今後二度と若い女と遊べない。
世の中にはモテるおやじがいる。
出会い系でも20年30年年下の若い女を手玉に取って闊歩しているおやじがいる。
彼らは決して自分が「おやじ」だとは思っていない。
ちなみに俺もその中の一人だ。
俺は今54歳だが、23歳の女と付き合っている。もちろん不倫ではあるが、不倫の罪の意識より若々しさを維持したい意識が強く、妻に内緒で遊ばせてもらっている。
実は俺も出会い系に来た当初は自信のないおやじだった。
だがある女と出会ってから、がらっと変わったのだ。
「俺はおやじだからな…君もおやじが嫌いだろう」
「おやじおやじって言わないで。なんだか悲しくなるわ…高齢でもかっこいい男性はいるのよ…貴方もかっこいい男性になってよ…いい? 出会ったとき、貴方は女にとって一人の男なのよ、最初から自分のことをおやじだって自己紹介しないでよ。それで全部終わっちゃうじゃない」
彼女のそのひとことで俺は変わった。
―女は男を求めている―
俺はおやじじゃない。俺は男だ。
自分をおやじだと考える前に男だと考えるのだ。
高齢でも自信のある男がそばにいると、女は安心するものだ。23歳の女性と交際できているのも、この自信があるからだ。
体力よりも気力が大事。
俺はこれからもかっこいい男を目指す。