「寂しいから……何かしてほしいの」
PCMAXで見つけたOLさんからはそんなメールが来た。写メを見るとけっこうエロい。セミロングで細面の輪郭。目はやや垂れていて、唇は薄い。だが物静かでブルーな印象があり、会社の中でも友人関係の中でも孤立している感じがする。LINEのグループでメールを送っても、既読になるだけで返事してもらえないタイプだ。
何かしてほしいの……。これはたぶんセックスだろうと考えた。彼女にとっては漠然と「温められたい」「守られたい」「愛されたい」感情なのだろうが、余計な修飾語を取って単純に考えればそれはセックスにほかならない。
寂しい世界に閉じこもっていても仕方ないから会おうとメールしたらOKしてくれた。
(久しぶりに出会い系の女に会える……)
俺も実はここのところ女日照りで寂しい思いをしていたところだ。魔羅も女の愛液を求めてムズムズしている。
俺のムズムズと彼女のムズムズがもうすぐご対面だ。
最初の出会いから四日後のことだった。
会ってみると、予想通りの女だった。あまり喋らず物静か。会話を始めても続かない。こんなタイプの女だと、女友達は少ないだろうと聞いてみたらその通りで、ランチはいつも一人だとか。
「彼氏はいるの」
「いるわけないです」
「いたことある?」
「短大にいた頃、二人くらい」
一応女にはなっている模様だが、今はセカンドバージンな境遇。
「何をされたい? どうしてほしい?」
「……」
うつむいて、垂れてくる髪をかき上げる。
「出会い系で、みんながしていること」
「エッチしてみる?」
「……」
その日のうちにラブホテルに入った。
ベッドでも物静かで、乳と恥丘を毛布で隠してじっとしている。
「俺の魔羅に触ってみる? 熱いぞ」
すると彼女はそっと近づいてきて、俺の半勃起の魔羅を優しくつかんだのだ。
(魔羅の意味がわかっているのか……)
俺は頭が真っ白になるほどの性的興奮を覚え、彼女を抱きしめた。
魔羅の意味を知っている物静かな、そして寂しい女。
彼女は完璧なセフレになるだろう。