その人妻に声をかけたのは本当に偶然だった。出会い系の人妻は人気株だが、俺は関心があるほうではなかった。配偶者がいるのに平然と彼氏(セフレ)探しをしている彼女たちが、どうも気色悪く見える。血の熱い20代の若妻なら理解もできるが、40歳近いおばさんが若い男根を求めて躍起になっているのが、どうも気に入らない。人妻には関心がなかった。
だがほかにこれといった女もいず、気まぐれに30代後半の主婦にメールしたのだ。遊び心半分で、つき合う気など少しもなかった。写真は貼っていなかったし、大した女でないのは事実。適当にメールして終わりにしよう。
だが人妻はすぐにサイトの外に出ようと提案してきて、写メも送ってきた。ごく普通の顔をしていたが、妙に色っぽい。
(これが出会い系の人妻なのか……)
一気に魅せられた。
今まで食わず嫌いだったのかもしれない。
写真は顔写真と全身写真で、全身写真のタイトスカートに魅せられた。
尻と太股にぴちっと張り付いた白いスカートがたまらない。
まさかその人妻に会うことになろうとは考えもしなかったが、会う段階になったらそんなこと考えもしなくなった。あのタイトスカートを生で見たいという思いしかない。
「写真のタイトスカートを穿いてきてくれますか」
「どうして」
「素敵だから」
「そんなこと言ってくれる人は君だけね」
タイトスカートで来てくれた。顔は普通だが、ボディラインはなかなかのもの。腰のくびれと、尻と太股が麗しく、見ているだけで勃起してしまう。
「パンティラインが凄いですね……興奮しちゃうなあ」
言うと、照れくさそうに上半身を曲げて自分の尻を見る。おっぱいがたゆむ。
「うちの夫は『パンツ浮いてるね』って言うんだよ……失礼な男よね」
その日は何もなかったが、帰り際に「今度ホテルに行きましょうね」とリクエストしたらOKになり、二度目のデートで結合した。下半身のラインは裸になっても美しく、すべすべしている。俺は太腿と尻に勃起ペニスをこすりつけて「ああっ気持ちいい」と声を出した。
俺は人妻が好きになった。
出会い系の人妻が人気株だということを、初めて理解した。