顔面騎乗が好きだ。
毛にまみれた女のアソコが画面に押しつけられ、愛液をぬりたくりながらナメクジのように蠢く感触を味わっているとき、俺は男に生まれてよかったと痛感する。男が三度の食事の次に大好きなまんこが、おのれの顔面を這うのだ。すごいと思わないか?
彼女は特に剛毛で毛深いので、顔面騎乗されるとタワシで顔面を擦られているような錯覚に落ちる。ソープのプレイで「タワシ責め」なるものがあるが、その意味がよくわかる。ときどきヒリヒリして痛くなることもあり、それはある意味嬉しい痛みだ。
彼女とはワクメで知り合った。普段なにをしているのかわからない女で、俺が呼び出すと何時でも必ずやってくる。たぶんなにもやっていない無職女なのだろう。彼女がやっていることがあるとしたら、それは顔面騎乗だ。
顔面騎乗しながら、彼女は腰を振る。クリトリスやヴァギナの表面を俺の鼻や口にこすりつけて快感を得て、同時に俺の陰茎をしごいてくれる。それで彼女はイクこともあり、俺も感極まって射精することもある。もちろんセックスもするが、顔面騎乗されながらのプレイが時間的にはもっとも長い。
ベッドインすると俺は仰向けになり、彼女の接近を待つ。やがてスキャンティを脱いだ彼女がベッドに上がってきて俺の顔にまたがる。そして剛毛恥丘を押しつける。
「ああんっ……やっぱこれよね……クリが死にそ」
「いいよ……まんこの毛が気持ちいいよ……たまんないよ」
お互いに声を掛け合いながらけらくの底に堕ちていく。
俺と彼女の関係は顔面と剛毛恥丘の関係だ。
人格も何もかも消え、この二者しか存在しない。
ベッドの上で、顔面と剛毛恥丘が愛し合っている。